健康習慣と自覚症状に関する研究―オーストラリアにおける調査から―
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
オーストラリアのアデレード市に居住する一般成人410名を対象に,喫煙,飲酒をはじめとする7つの健康習慣の実施状況と自覚症状について調査を行い,以下のような結果を得た。好ましい健康習慣の実施率では「酒を少し飲む・全く飲まない」の72.9%が最も高く,以下,「毎日朝食をとる」,「7~8時間の睡眠をとる」が続き,「間食をしない」が24.6%と低かった。健康習慣得点は男性3.6,女性3.9であり,女性の方が高く,また,健康習慣得点の高い者ほど自覚症状は少ないことが認められた。今回のオーストラリアのアデレード市の健康調査からはいくつかの特徴がみられた。すなわち,オーストラリア女性は日本女性に比ぺて「7~8時間の睡眠をとる」と「定期的に運動する」割合が高く,また,オーストラリア男性は日本男性に比ぺて「喫煙しない」と「定期的運動をする」割合が高いことが特徴であった。これらはいずれも参考にすぺき習慣であり,今後の我々の健康の保持増進のためにはこれらの習慣を取り入れることが大切であると思われる。
- 愛知教育大学保健体育講座の論文
- 2002-03-30
著者
関連論文
- 漸増的運動負荷時の血液性状の変動に及ぼす電解還元水摂取の影響
- 日常生活時の体調および心理状況に及ぼすアルカリイオン水長期摂取の影響
- 青少年の健康支援への工夫--受動喫煙・喫煙防止・攻撃受動性・セルフエスティーム (特集 第55回日本学校保健学会記録)
- 3.学生アルバイトと安全衛生(一般演題,中小企業安全衛生研究会第41回全国集会,地方会・研究会記録)
- 中学生の日常ストレスとセルフエスティームに関する研究
- 高校生の生活習慣に関する研究 ―運動実践状況からみた生活習慣の状況に着目して―
- 小学生のストレス対処に関する実践教育の効果
- 大学生の運動習慣と骨音響評価値に関する研究--運動群と非運動群の比較検討
- 小学生用のストレス対処の実践プログラムの作成
- 高校生のストレス対処行動とセルフエスティーム