ファッション・マーケティング研究に関する一試論
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概要
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樫原正勝教授退官記念号論文現代の大衆にとっての顕示的消費を代表するパリ・コレクションなどが存在するにもかかわらず,アパレルの定番製品に対するマーケティングが進展してきたが,奢侈財を提供する欧州の持ち株会社は多くのブランドのポートフォリオを組むことでリスクをヘッジし収益性を高めている。ブランドが「あこがれ」の対象となるファッション・ビジネスにとってコレクションの話題性は重要であり,流行(fashion)を生み出すデザイナー(新製品開発者)の意義が認められる。ファッション・デザイナーの名前そのものであるブランドが,数世紀に亘って顧客の支持を得る可能性はあるのだ。複数のデザイナーのマネジメントに挑戦しているLVMHの経営者B. アルノーは,ジャパン・マネーをMAの資金源とし,デザイナー交代という社会実験を繰り返しつつ,最後の巨大市場アジアの開拓に踏み切った経営者とみることができる。
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