バスケットボールゲームの攻防における得点経過から捉えたプレイヤー数の変動 : 「流れ」の分析の試み
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概要
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バスケットボール競技は,1チーム5人ずつのプレイヤーからなる対峙する2チーム間の得点の多寡により勝敗は決するが,実際のゲームでは,常時5人対5人の対等な人数比でゲームが展開されているとは限らない。そこで,2003年に開催された第4回日本バスケットボール女子リーグにおけるJE 対JL のファイナル3ゲームを対象に,各クォーターごとの得点経過から2チーム間におけるオフェンス,ディフェンスそれぞれの人数比を算出し,この数値を基に,プレイ展開上における人数比の増減傾向とその標準偏差にどの程度差異がみられるのか分析を試みた。即ち,ゲーム中の攻防におけるプレイヤー数比の増減を分析することにより,テンポ或いはペースで表現されるプレイの時系列推移(「流れ」)を捉えた。分析方法は,ゲームをVTR で再現し,ゲームスコア,クォーターごとのスコア,攻撃回数(総攻撃回数,基本攻撃回数)を調べ,このデータを基に,ディフェンス人数,オフェンス人数,巡回回数,回帰係数(回帰直線),標準偏差を算出した。その結果,2チーム間の攻防における人数比を利用して,ゲームにおけるチームの流れや安定性を捉えることは,ゲームごとの戦力を詳しく分析する有意な手段であり,練習内容や,作戦の決定などに客観的な資料を提供した。 This study was analyzed for JE and JL, the women's basketball championship final games in Japan, how many difference were seen about the changing ratio of the player in offense and defense between two teams to face by mathematically progress score. The results may be summarized as follows ; 1. In the number ratio of the player in the every quarter, it was 13.1 the difference the highest numerical value and the lowest numerical value in X, 8.6 in Y in JE, it was 5.4 and 3.2 in JL. JE had substitution many times in games, so it was showed substitution had effect on the changing ratio of the player. 2. It was showed that the tempo (Nagare) changed relative ratio on opponent ability, it seemed to show the offense was down tempo, the defense was up tempo in both teams. 3. It is understood that the grasping of tempo was an effectual measure for analysis of power of team, and this seemed to show an objective information in coaching and setting practice.
- 山形大学の論文
- 2005-02-15
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