バスケットボールゲームの攻防におけるゲームスコアから捉えたプレイヤーの人数比
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
バスケットボール競技は, 対峙する1チーム5人ずつの2チーム間によって争われる。しかし, 実際のゲームでは, プレイヤーの能力差, 或いは, チーム戦力差により, 必ずしも常時, 5人対5人の対等な人数比でプレイしているとは限らない。即ち, 2チーム間におけるゲーム構造上構成される人数比は, プレイヤーの攻防力の差違によって, 時系列から捉えて変化するものと考えられる。そこで, 本研究は, ゲームスコアを数学的に処理することにより, 対峙する2チーム間の攻防におけるプレイヤーの人数比について, ゲームスコアによってどの程度差違が見られるのか分析を試みたものである。 分析に用いた資料は, 2001年に開催された日本女子バスケットボール界のトップチームである JE の公式6ゲームであり, 分析方法は, 攻撃効率, 攻撃回数, 基本攻撃回数並びに巡回回数を基に, 2チームにおけるディフェンス及びオフェンスの人数を算出した。その結果, JE は, 対 CK 戦のY=4.9のゲームを除き, 全て5人以上のゲームとなった。また, 6ゲームの平均人数は, JE のX=6.2, Y=6.8に対し, 相手チームは, X=4.3, Y=4.3であり, JE は, 強力なオフェンス力及びディフェンス力を有するチームであると捉えられた。2チーム間の攻防におけるプレイヤーの人数比を分析することは, 戦力比較の試みとして有用であり, 且つ客観的な戦力データを提供した。This study was analyzed for JE, the champion team in Japan, how many difference were seen about the number ratio of the player in offence and defense between two teams to face by mathmatically game score. The results may be summarized as follows ; 1.When the player ratio of every game was compared, JE was the games of more than five player completely except for to CK. Specially, both X (=8.2) and Y (=7.2) showed high numerical value in to MD. Moreover, it was that JE was X=6.2, Y=6.8, the other team was X=4.3, Y=4.3 in the average number of 6 games. Therefore, JE was stable and powerful in the offence and the defense. 2.It was showed that JE was the team of the defense predminance from Y numerical value's being high by X in JE, the comprison between Y and X. 3.In the number ratio of the player in the every quarter, there was the fluctuation by the number of player of X, Y by offence and whether which of the defense is powerful. 4.Both teams might have to each other powerful teams, JE was X=5.8, Y=6.1, CK was X=5.4, Y=5.4, comparison the average number ratio of the player of 2 games, the number of players of the defense of JE mainly appeared a little.
- 2004-02-16
著者
関連論文
- バレーボールの左右移動のレシーブにおける熟練の要因に関する運動学的考察 : 大学女子学生における非熟練者と熟練者の運動の比較から
- バレーボールのスパイク動作に関する分析的研究
- 9024 バレーボールの女子のスパイク動作に関する一考察
- バレーボールのサーブレシーブに関する運動学的研究
- 少年サッカーにおける競技成績とスキルテストの関係
- 少年サッカー選手のキック動作
- バスケットボール技術及びルールに関する理解度 : 中高生バスケットボール部員を対象にして
- バスケットボールにおける発達段階に即した技術体系と指導過程
- 車椅子バスケットボール競技のゲーム分析
- バスケットボールのワンハンドジャンプショットにおけるスナップ動作の分析的研究
- ゴルフスイングにおける位相差が飛距離に及ぼす影響
- スキー講習時における指導者の心拍数変動
- バスケットボールのディフェンスフットワークに関する基礎的研究
- 本学々生の体力に関する一考察
- 9074 スキーの初期指導に関する一考察
- 847 過去9年間における本学々生の体力の推移について
- <実践研究>バスケットボール競技における集団戦術としての「トランジション」に関する事例研究 : 第18回アジア女子選手権大会のゲーム分析
- 世界トップレベルにおけるバスケットボールチームの集団戦術行動に関する研究:第18回アジア女子選手権大会のゲーム分析
- バスケットボールゲームの攻防における得点経過から捉えたプレイヤー数の変動 : 「流れ」の分析の試み
- 全日本女子バスケットボールチームの攻撃形態から捉えた戦力分析
- 高校女子バスケットボールチャンピオンチームの戦力分析
- バスケットボールプレーヤーの身長がチーム戦力に及ぼす影響
- バスケットボールにおけるディフェンス力の数量化
- バスケットボールプレイヤーの攻撃能力に関する数量化の検討(II)
- バスケットボ-ルにおける非利き手ドリブルシュ-トの習熟過程の分析--運動形態の発達とラテラリティ現象との関連に注目して
- バスケットボールのショット力に関する分析的研究
- 中学女子バスケットボール選手のワンハンドジャンプシュートモーションに関する分析的研究
- 因子法による バスケットボールのゲーム分析
- バスケットボ-ルにおけるジャンプ・シュ-トの習熟過程に関する一考察--量的変化と質的変化の観点から
- スキー実習時の疲労に関する研究
- バスケットボールのゲーム分析に関する一考察-「マルコフ過程」による個人の競技能力について-
- 歩行に関する発達的研究
- バスケットボールゲームの攻防におけるゲームスコアから捉えたプレイヤーの人数比
- バスケットボール競技における時間的区切りがゲームに及ぼす影響--得点経過から捉えて
- 体育・スポーツ科学における運動解析システムのインプリメンテーションと評価
- バスケットボ-ルにおけるシュ-トモ-ションに関する分析的研究
- 041210 バスケットボールのフェイント動作に及ぼす呼吸運動の影響(4.運動生理学,一般研究B)