簡易粘度計を用いた市販各種トロミ調整食品の粘性の比較
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概要
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本研究では,市販されているトロミ調整食品を用いて調整した試料について粘性の比較と飲み込み特性について検討を行った。試料は各製品のパンフレットの指示の中で,最も低粘性になるとされている濃度(ポタージュ状)に溶解した。主原料がキサンタンガムである10種類のトロミ調整食品を用いて調整した試料の粘性の比較検討を行った。簡易粘度計(明治乳業(株)製作)を用い,15分,30分後,60分後に試料中を樹脂棒が落下する時間を計測し,粘性の指標とした。次に,対象を健常者とし,官能評価を行った。粘性比較した試料の中から,粘性が異なる5種類のサンプルを添加し,ほうじ茶を調整した。その結果,以下の知見を得た。1.各製品パンフレットの指示にある濃度で比較したが,粘性には著しい差があることが確認された。2.官能評価から,ほうじ茶の場合には,粘性が低いほど,「飲み込みやすい」,「舌触りがなめらか」,「べたつき感が少ない」,「口中の残留感が少ない」,「風味がよい」という結果を示し,好ましい粘性である考えられた。We evaluated the viscosity using a simple viscosity meter and by sensory tests the drinking properties of commercial thickening agents containig xanthan gum. Ten samples were dissoloved in water at the concentration (the shape of paste) mentioned in the directions of the pamphlet of each product that yielded the lowest viscosity. The viscosity was measured at 15, 30, and 60 min after the sample adjustment using a simple viscosity meter (Meiji Milik Product Co., Ltd., Tokyo, Japan). In the sensory tests, the drinking properties of 5 samples of the roasted green with various viscosities were evaluated by 33 healthy young women. The results were as follows: 1. Comparison of the viscosity at the concentrations mentioned in the directions of the pamphlet revealed remarkable differences. 2. In the sensory tests, the samples having lower viscosity were evaluated as "it is easy to swallow", "tongue became smooth", "there was a little sticky feeling", "there was a little residual feeling in the mouth", and "savory". These results suggested that the low viscosity of the roasted green tea was more desirable to drink.
- 大阪教育大学の論文
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