【経過を追えた大腸癌】 経過を追えた大腸癌に関する検討 自然史研究から考える大腸腫瘍の臨床的取り扱いについて
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概要
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6ヵ月以上経過を追えた大腸腫瘍24例を対象に,初回検査時の推定深達度別に検討した.その結果,5mm以下の粘膜内腫瘍では急速な増大・浸潤を示すものは極めて少なく,臨床的に経過観察で十分と思われた.一方,6mm以上の粘膜内腫瘍では,時間の経過に伴い増大・浸潤を示すものが少なからず存在して積極的な治療が必要と思われた.表面型腫瘍では隆起型に比べ増大・浸潤速度が遅い可能性が示唆されたが,10mm以下の小病変では様々な形態変化をきたすことがあった.10mm以下の小病変の形態変化には細胞動態の変化,特にアポトーシスの亢進が関与していることが考えられた.初回検査時にsm浸潤が疑われるものでは,進行癌とほぼ同様のdoubling timeを示し,早急な治療が必要である
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