<研究ノート> 生産的労働の本源的規定について ―「労働の経済学」との関連で―
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概要
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かつて、K. マルクス(1818-1883)は1860年代に経済学を3つのカテゴリーに区分した。資本(=所有)の経済学、労働の経済学、中間階級の経済学、がそれである。このなかでマルクスの言う「労働の経済学」は、経済学の対象を、財貨の生産(労働)領域だけでなく人間の生産(消費的生産)領域まで包摂しており、総括的・総合的である。現在、「人間の生産」領域の経済分析は現実の進行に対して遅れている。しかも、現実に、経済格差拡大など、社会・経済的問題がもっとも集中・集積している領域でもある。そこで本稿は、「労働の経済学」の考え方を、生産的労働の本源的規定の視点から整理することによって、「人間の労働・生活」領域分析の具体化の一歩としたい。
- 2008-03-31
著者
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