簡単な地殻変動データ収集・伝送・処理システムの構築
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概要
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ハンドヘルドコンピューターとパーソナルコンピューターを用いて遠隔地にある観測点のアナログ出力のデータを研究室に伝送するとともに,収録されたデータを大型計算機に構築したデータペースに転送するなど種々の機能をもつ簡単で便利な地殻変動データ収集・伝送・処理システムを構築した.データ伝送は公衆電話回線を利用しモデム電話によりコンピューターとRS232C回線で接続している.観測点におけるハンドヘルドコンピューターはADコンバータと一体化したものでB4サイズの本程度のサイズであり,入力8チャンネルで入力範囲と分解能はプログラムで指定可能である.旅行先などにおいてもハンドヘルドコンピューターと音響カプラーを携行すれば観測点や研究室のコンピューターを呼び出し,データ収集やプロットをすることが出来る.このシステムは現在,東京大学地震研究所の小田原観測点のデータ収集のためにルーチン使用されており,良好に作動している.システムの機能,プログラム及びシステムの発展についても説明され議論されている.We have constructed a simple and inexpensive system for collecting, transmitting and analyzing continuous observation data of crustal movements at remote stations. The system is composed of portable computers in stations and a personal computer in a study office. The personal computer automatically calls remote stations and collects data through public telephone lines. The data stored into the personal computer can be sent into a data base constructed in a large computer of the University also through public telephone lines. Portable computers in stations are combined with an AD converter and become very handy with a size 37.5×21.5×3.5 (cm). Input channels are eight and their input dynamic ranges can be designated for each channel by programming. If we take a portable computer and an acoustic coupler with us, we can collect and treat data by calling stations and the study office. This system has been employed for routinely collecting data of the ODAWARA station of Earthquake Research Institute and is working well without any trouble. Functions of the system, programmings, and development of the system are also stated and discussed.
- 1988-03-31
著者
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