タイ国における薬用ニンジンの栽培学的研究(第2報) : 種子発芽に及ぼす層積処理とジベレリン処理の影響について
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概要
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記事区分:原著[Author abstract]To promote the germination of ginseng seeds under highland conditions in northern Thailand, some experiments were conducted for the treatment of GA3 and stratification under natural low temperature of northern Thailand or under controlled cold temperature of 5℃. The results suggested that ginseng seeds should be firstly soaked in GA3 100 ppm solution then stratificated at 5℃ in a refrigerator for 4~5 months. Appearance of radicles from the seeds in the main criterium for appropriating time to bring out the seeds and sowing in the growing bed.[著者抄録]タイ北部山地域で薬用人参, Panax ginseng, を栽培するに当たって、まず休眠種子の発芽促進が前提となる。本植物の自生地では冬季の適当な低温と水分供給により休眠打破と発芽促進が可能である。そこで、長野県の主産地で行われている栽培技術に倣って、タイ北部山地域にあるノンホイ試験場において薬用人参種子の層積処理とジベレリン処理による一連の発芽促進実験を行った。その結果薬用人参種子は、まずGA3 100 ppm溶液に24時間浸漬した後、冷蔵庫内で約5℃、4~5か月おいて低温(層積)処理をすることにより十分な催芽種子が得られた。そしてさらにそれらの種子をノンホイ試験場の圃場に播種すると、すみやかに健全な芽生え個体が得られることが明らかになった。
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