登園拒否児童とその母親にSolution-Focused Brief Therapyを用いた一事例 : 解決像とゴールの設定および親子同席面接を中心に
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概要
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本研究では,登園拒否児童とその母親にSolution-Focused Brief Therapy(SFBT)を用いた事例について解決像とゴールの設定と親子同席面接の利点について考察した。SFBTでは面接において達成される目標(Well-Formed Goal)が重要である。本研究ではWell-Formed Goalについて解決像とゴールを分けて考える立場をとった。またSFBTでは子どもないし親子同席面接も多く行われている。登園拒否を主訴とする5歳の幼稚園男児とその母親についてSFBTを用いた親子同席面接を行い,15回の面接を行った。事例から解決像でクライエントの望む方向性を確かめ,少しずつゴールを具体的に設定することで,クライエントに合わせた解決の構築を行うことができた。そして発達のレベルに合わせることで子どもであっても成人同様にSFBTを行えた。また親子同席面接を行うことで,母子のやり取りが増え,母親が子どもへの関わりを見出していくことにより,強力に解決の構築を行うことができたと考える。
- 日本ブリーフサイコセラピー学会の論文
- 2012-10-31
著者
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