再訪:ニューラルネットワークによる音声処理(オーガナイズドセッション(招待講演),認識,理解,対話,一般)

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概要

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ニューラルネットワークによる音声認識への利用が再注目されている。当初は、神経情報処理のモデル、認知処理のモデルとしてブームを巻き起こしたが、1980年代後半には、音声認識を含むパターン認識への成功が宣伝され、すべての情報処理がニューラルネットワークに置き換わるのではないかと言うくらいの大きな流れとなった。結局、これらの一連の研究でわかったことは、従来の確率・統計的手法を大きく上回る成果は、ほとんど得られなかったことである。ところが、2006年にヒントン(Hinton)らにより、多層ニューラルネットワークの新たな学習法が発明され、ニューラルネットワークがもつ万能性の性能を引き出せることになり再びブームとなっている。本稿では、1990年前後のニューラルネットワークの研究を筆者の著書と解説記事を中心に振り返り、その後の20年間のニューラルネットワークの地道な音声処理への応用研究を辿り、最後に、最近の再ブームにおける音声研究を考える。
2013-07-18

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