自治体福祉政策の比較研究の動向と今後の課題
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概要
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福祉政策の内容と帰結は、自治体によってどのような違いがあり、その違いをもたらす要因は何か。この問いに関して、国内の複数の自治体福祉政策の差異を取り上げている先行研究を参照し、比較対象となっている従属変数と、相違の要因を説明している独立変数もしくは媒介変数を整理したうえで、変数設定上の課題を検討した。その結果従属変数は、政策採用の有無・政策採用の時期、政策の目標(値)・予算規模、政策の実績・決算規模という3つのカテゴリーにまとめられ、独立変数ないしは媒介変数としては、社会経済要因、外部要因、政治要因、ガバナンス要因、ソーシャル・サポートないしソーシャル・キャピタル要因の5つに分類することができた。それぞれの変数には限界があることを踏まえた研究デザインや観察対象の設定、比較可能な指標の開発や特徴の抽出を行い、自治体間比較を行っていくことの必要性を指摘した。
- 埼玉県立大学の論文
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