日本語版Schizotypal Personality Questionnaireの作成と統合失調型パーソナリティにおける因子構造の検討(資料)
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概要
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本研究は、統合失調型を包括的に測定する質問紙であるSchizotypalPersonalityQuestionnaire(SPQ)の日本語版を作成し、統合失調型パーソナリティの多元性を検討することが目的である。大学生558人を対象に、日本語に翻訳したSPQを施行した。各因子の内的整合性(α=.63〜.86)、および再検査信頼性(r=.76〜.86)は高かった。また、既存の統合失調型人格尺度と高い相関を示したため、収束的妥当性が確認された。そして、確認的因子分析および非階層的クラスター分析(k平均法)を行った。確認的因子分析で7つの仮説モデルを比較したところ、解体3因子モデルは最も当てはまりがよかった。クラスター分析では対象を、すべての得点が高い「高得点クラスター」、「認知・知覚」「解体」因子の得点が高い「認知・知覚クラスター」、「対人」「解体」因子の得点が高い「対人クラスター」、すべての得点が低い「低得点クラスター」の4つに分類した。確認的因子分析により、SPQの3因子構造が示された。因子構造の類似が必ずしも統合失調型パーソナリティと統合失調症の連続性を示唆するものではないが、統合失調型パーソナリティの3因子構造は、統合失調症の症状を理解するのに役立っと考えられる。
- 日本行動療法学会の論文
- 2010-01-31
著者
-
浅井 智久
東京大学大学院総合文化研究科
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坂東 奈緒子
東京大学大学院総合文化研究科
-
毛利 伊吹
東京大学大学院総合文化研究科
-
飯島 雄大
東京大学大学院総合文化研究科
-
丹野 義彦
東京大学大学院
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毛利 伊吹
東京大学大学院総合文化研究科:現帝京大学
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佐々 木淳
東京大学大学院総合文化研究科
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坂東 奈緒子
東京大学大学院総合文化研究科:現東京医科歯科大学
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