1185 設置環境を考慮したコンクリート部材の鷺気防食基準に関する実験的研究(腐食・防食)
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概要
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コンクリートの防食基準として,100mVシフト基準に加え,水中の銅材防食基準である-850mV(vsCSE)より卑化させる基準を適用した実験を行い,干満帯・海中部等水分を多く含む環境における防食基準の検討を行った。その結果,100mVシフト基準では,コンクリートの湿潤が起因した電位の卑化と,復極速度の低下が原因で亀流調整や復極試験などが困難となったが,-850mV(vsCSE)より卑の基準は初期に大電流を必要とするものの,一度卑化すれば大気中に設置された構造物に対する通電電流密度と比較して非常に小さな竜流で電位を保持でき,本実験の範囲内では100mVシフトより腐食の進行を抑制できることが明確となった。
- 公益社団法人日本コンクリート工学会の論文
- 2008-07-30
著者
-
岡 博
早稲田大学理工学部土木工学科
-
石井 浩司
(株)ピーエス三菱 土木本部メンテナンス部
-
田代 賢吉
日本防蝕工業 技研
-
石井 浩司
(株)ピーエス三菱 技術本部 技術部
-
田代 賢吉
日本防蝕工業(株)技術研究所
-
田代 賢吉
日本防蝕工業
-
関 博
早稲田大学
-
関 博
早稲田大学理工学術院社会環境工学科
-
関 博
早稲田大学理工学部土木学科
-
細田 喜子
早稲田大学大学院理工学研究科
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