ケヘチマゴケ原糸体を用いた実験方法の開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
コケ植物は胞子が発芽するとまず原糸体が形成され,そこに生じた芽から茎葉体(配偶体)が分化する.コケ植物原糸体は構造が比較的単純であり,形態的特徴に関する観察が容易であるという特徴をもつ.これらのことから植物における器官分化のモデル系として利用されてきている(Bose et al. 2004, Rensing et al. 2008, Panigrahi et al. 2009).しかしこれまで用いられてきたヒョウタンゴケFunaria hygrometrica Hedw.やヤノウエノアカゴケCeratodon purpureus (Hedw.) Brid.あるいはヒメツリガネゴケPyscomitrella patens (Hedw.) Bruch & Schimp.には共通する欠点として,コロニー形成時に原糸体フィラメントが密集するため個々の原糸体の生長量を正確に計測しがたいこと,そして培養過程で芽の発生をコントロールすることができないことが挙げられる.今回これら欠点を克服できる新たな原糸体培養系をケヘチマゴケPohlia flexuosa Hedw.を用いて確立することができたので,以下に報告する.
著者
関連論文
- PCR 法を利用した新潟県内で栽培・流通する水稲品種の判別
- イネ完全長cDNA情報とシロイヌナズナの予測遺伝子情報を用いた転写因子ファミリーの構造解析
- レイホウ×山田錦由来半数体倍加系統を用いた心白の発現分析
- イネ完全長cDNAデータを用いた転写因子の比較解析
- 遺伝子導入によるマーガレットの花色改変の研究
- 絶滅危惧種イソニガナとその近縁種の遺伝的多様性
- イネいもち病抵抗性遺伝子Pizに連鎖するDNAマーカーの育種利用
- PCR法を利用したイネ葯培養材料のF_1検定
- 高濃度スクロース処理によるニンジン不定胚誘導に対する光質(赤色光・赤外光・青色光)の影響
- 温度感受性葉緑体変異イネのタンパク質解析 : II. 2D-PAGEによる解析
- 変異原性物質(マイトマイシンC)に対するカワラケツメイ抽出物の解毒作用
- イネ種子含有タンパク質と粒構造から見た心白粒と無心白粒の差異
- イネ無胚乳種子の発芽時におけるαーアミラーゼ発現機構
- 野生アズキ集団における遺伝的変異
- ニンジンの子葉に浸透圧処理で誘導される不定胚形成への光条件の影響
- 長岡市周辺に自生するツルマメ集団の遺伝解析
- 画像データによって判定した酒米の心白発現に及ぼす栽培年次・地域の影響
- マメ科植物の種子貯蔵蛋白質の遺伝的変異
- 酒米心白の評価における縦断および横断面標準画像の比較
- 心白に基づいた酒造好適米品種の分類
- カワラケツメイ(Cassia nomame)の生育に対する明暗周期の影響
- 酒米における心白評価への画像解析の適用
- 画像解析法を利用したカルスの成長率評価方法の確率
- 高濃度のアルミニウムがニンジン培養細胞の成長に及ぼす影響
- ケヘチマゴケ原糸体を用いた実験方法の開発
- ケヘチマゴケ原糸体の生長に及ぼす糖の影響