視覚的注意が色・輝度チャンネルに及ぼす効果(視聴覚の基礎と応用,マルチモーダル,感性情報処理,一般)
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概要
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二重課題法を用いて,視覚的注意が色チャンネルと輝度チャンネルに及ぼす効果を検討した.実験1では,注意課題として,視野の中心に呈示されたリングの切り欠けの数について応答する課題を課した.注意課題の影響により,色刺激の検出閾は大きく上昇したが,輝度刺激への影響は比較的小さかった.また,この傾向はリングの色に依存しなかった.これらの実験結果は,輝度チャンネルよりも色チャンネルのほうが注意の影響を強く受けることを示している.実験2では,中心視野と周辺視野で色刺激もしくは輝度刺激の弁別閾を同時に測定し,それぞれの課題を単独で行った場合の閾値と比較した.中心と周辺がともに色刺激もしくは輝度刺激の場合に比べて,色刺激と輝度刺激が混在する場合に閾値が大きく上昇した.これは,色と輝度に同時に注意を向けることが困難であることを示している.
- 2013-11-29
著者
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佐藤 雅之
東京工業大学大学院総合理工学研究科
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佐藤 雅之
北九州市立大学
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内川 惠二
東京工業大学
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内川 恵二
東工大
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内川 恵二
東京工業大学大学院総合理工学研究科物理情報システム創造専攻
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内川 惠二
東京工業大学 大学院履行学研究科 像情報工学研究施設
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桑村 敬子
北九州市立大学国際環境工学部
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