ワールドミュージアム : 志を広げる多文化異年齢コラボレーション(<特集>情報化社会におけるインフォーマルラーニング)
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概要
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エネルギー,環境などの問題に直面している現在,食料,物資,エネルギーの多くを輸入している私たちの生存基盤であるグローバルな社会・環境に主体的に関わり貢献する志を育てる事は,教育の大きな課題であろう.筆者らはグローバルな視野と志を育てるために,ScratchをベースとしたICTを活用したグローバルな協同制作実践であるワールドミュージアムを展開している.志を「主体的に対象を作り出そうとする意志=構築的マインドセット」と定義し,志を拡張するための,Create/Connect/Openモデルによって多くのプロジェクトをデザインしている.本論文では,10カ国の15以上の学校とミュージアムが連携した3つのプロジェクト,および国内3大学と米国の小学校が連携したプロジェクトについて報告する.前者では,作品内容および参加者へのアンケートの分析から,参加者の志が作品作りから人間関係構築,意味の構築,新しい関係の構築へと拡張したことが示唆された.また後者では,米国のパートナーとの個人的な関係を構築することにより,相手の文化を知ることへの志が高まり,また国内のパートナーとの協同制作活動により,文化をより多様な視点で認識することができ,作品による意味の構築とコミュニティ構築への志が高まることが示唆された.
- 2013-11-20
著者
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宮田 義郎
中京大学情報科学部
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亀井 美穂子
椙山女学園大学文化情報学部
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宮田 義郎
中京大学情報理工学部
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杉浦 学
津田塾大学
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杉浦 学
津田塾大学:山梨英和大学
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宮田 義郎
中京大学
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亀井 美穂子
椙山女学園大学
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