不整脈(心室頻拍)患者の予期不安および広場恐怖に対する認知行動療法(事例研究)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は、致死性の不整脈(心室頻拍)発作の経験を背景として発症した広場恐怖に対して、段階的エクスポージャー、不安への対処スキルの向上、および認知再体制化を行った結果、3か月で顕著な改善がみられた事例の報告である。患者は、不安障害への既往歴のない30歳の女性であった。治療においては、不安場面の状況、および、不安症状の特徴やその変化を細かく観察するとともに、不安への対処法を整理することを通して、不安場面への統制感を高めることに重点がおかれた。また、医師、看護婦、および行動療法士のチームワークが不安症状の改善と心室頻拍発作の再発予防に効果的であった。最後に、心疾患患者の不安症状に対する認知行動的介入の意義が考察された。
- 日本行動療法学会の論文
- 2001-03-31
著者
関連論文
- 不整脈患者の不安症状と Quality of Life
- 発作性心房細動患者の発作誘発因子と不安症状およびQOLとの関連
- 発作性心房細動患者のQOL, 発作への不安, および外出恐怖に及ぼす自覚的発作症状の影響
- 看護スタッフの実習教育前後8ヶ月の教師効力の縦断調査 第2報
- 看護スタッフの実習教育前後8ヶ月の教師効力の縦断調査 第1報
- 不整脈発作誘発因子の違いが不安症状におよびQOLに及ぼす影響-発作性心房細動患者における検討-
- P・C・4 感性スペクトラム解析によるeffort-distress次元の検討(ポスター発表C)
- O-14 植え込み型除細動器利用者の発作・作動不安の検討(研究発表(口頭発表2))
- 心療内科および神経科プライマリーケア施設における認知行動療法適用の実際(資料,プライマリーケアと行動療法・認知行動療法)
- P・B・8 心療内科・神経科における認知行動療法の治療過程の指標に関する研究(ポスター発表B)
- P-D-1 内科・心療内科プライマリケアにおける認知行動療法(ポスター発表D)
- 不整脈(心室頻拍)患者の予期不安および広場恐怖に対する認知行動療法(事例研究)
- P-19 Emotion Spectrum Analysis Method(ESAM)によるeffort-distressデータベースの作成(研究発表(ポスター発表2))
- P・H・4 広場恐怖を伴うパニック障害患者における一般性セルフ・エフィカシー尺度(GSES)の検討(ポスター発表H)
- P・J・4 対処方略の違いが肯定的感情および否定的感情に及ぼす影響(ポスター発表J)
- P-D-3 一般性セルフ・エフィカシーが精神神経免疫学的機能に及ぼす影響 : 心理的ストレス状況下において(ポスター発表D)