聴覚特性に基づいた頭部伝達関数の補正による音像定位精度の改善(一般)
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概要
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本研究では,物理的な音量と感覚的な音量の変化が線形になっていないという人間の聴覚特性に基づいた,音像定位精度の改善手法を提案する.頭部伝達関数(Head-Related Transfer Function: HRTF)のパワースペクトルに対して聴覚特性を相殺するように補正処理を行い,全方位の周波数成分総和の比率をもとに周波数毎に正規化を行う.3種類のHRTFについてバイノーラルシミュレーションによる立体音響を生成し,呈示音の聞こえる方向を回答させる音像定位実験を行った結果,補正されたHRTFを用いたバイノーラルシミュレーションによる立体音響の定位誤差は,補正されていないものと比べ平均で4.25度,最大で10.72度減少した.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2012-12-05
著者
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