神経回路モデルによる図形の輪郭の非対称性を用いた歪対称図形の傾き推定(一般)
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概要
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我々人間は,単眼で物体の奥行き方向の傾きを推定することができる.過去にも奥行き方向の傾き推定を行った研究は存在するが,工学的な手法であった.そこで本稿では人間の視覚情報処理に近い形での傾き推定手法を提案する.手法の検証のため,歪対称図形(元々対称な図形を奥行き方向に傾けた図形)の傾き推定を行った.神経回路モデルによって対称軸を抽出し,図形の輪郭の非対称性の程度を特徴量とする.この特徴量を横軸縦軸中心両方で回転させた正方形を対象に計算したのち,誤差逆伝播法を用いた多層パーセプトロンによって学習させ,学習結果を長方形に応用し傾き推定を行った.結果として,平均推定誤差$8.75$度で傾き推定を行うことができた.
- 2012-12-05
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