国際ボランティア・プロジェクトにおける異文化間相互作用の分析 : 相互理解をめざした対話プロセス
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概要
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本研究の目的は、国際ボランティア・プロジェクトの協働による日本、韓国、ロシア人大学生の相互作用を調査することである。対象者が参加するプロジェクトの活動内容は、子どもたちのサマーキャンプの手伝いである。データ収集は活動現場でのフィールドワークや各対象者へのインタビューを中心に行った。本稿ではミーティングでの話し合いから得られた3つのトランスクリプトを分析対象とした。分析は、二つの観点から行われた。一つ目は第二言語運用能力や言語間の力差といった「文化資本」(Bourdieu, 1991)の差や歴史的コンテキストなど、参加者の相対的な位置づけという観点である。二つ目は課題の共有や第二言語運用能力の不十分さなど、参加者同士の接近という観点である。分析の結果、それぞれの参加者が持つ言語運用能力や活動についての知識の差が参加者を位置づけていた一方で、いろいろな言語りソースを駆使したり、知識や場を共有することで意思疎通が図られていた。
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