ソーシャルスキル・トレーニング(SST)を導入した特別支援学級での外国語活動
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概要
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本稿では,平成21年度から平成23年度までの3年間に旭川市内の公立小学校の特別支援学級にて行ったソーシャルスキル・トレーニング(Social Skill Training:以下,SST)を導入した英語活動(平成23年度は外国語活動)と,その際,児童の特性に合わせて考案したアクティビティ(5つ:アクティビティ(1)〜(5))の工夫や留意点,授業中の児童の様子や反応,SSTを導入したことで得られた知見を報告する。研究授業を含めて各年度中に数回程度,情緒の安定を図るとともに,友だちとのかかわり方や集団での適応性を高めることをめざし,SSTを導入した自立活動の枠組みでの英語活動(当時)と外国語活動を行った。結果,SSTを取り入れたことで,「他者とのかかわり方を学ぶこと」や「生き生きと自分らしさを表現すること」,「英語という新たな感情表現方法への気づき」など,アクティビティの内容に幅をもたせることができた。また,単に「楽しい」だけの外国語活動ではなく,特別支援学級における自立活動とより接点をもった活動を仕組んだり,ICTを活用したりすることで,自立活動と外国語活動の両方の活動に相乗効果が期待できることが示唆された。
- 2013-03-20
著者
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