PDGとSMTソルバを利用した表明自動導出手法の提案と評価(ソフトウェア工学,<特集>ソフトウェア基礎・応用論文)
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概要
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Design by Contractに基づいてプログラムの表明を記述することで,検証ツールにより動的検証や静的検証ができ,ソフトウェアの信頼性や保守性を高めることができる.しかしソースコードサイズの増加にともない,表明の記述量も増大する.そのため,表明の自動生成手法が注目されている.しかし表明の動的生成手法では,対象プログラムの実行時のデータを解析することにより表明を生成するため,生成される表明の質がテストケースの質に依存する.この問題を改善するため,著者らの研究グループでは,モデル検査技術を利用しインバリアントカバレッジの値が高いテストケースを自動生成する手法を提案してきた.本研究では,既存手法において問題となっていたテストケース制約が厳しいという問題点を解決する手法を提案する.提案手法ではSMTソルバZ3を利用して,プログラムの実行パスを実行するための条件を解くことによりテストケースを求める.提案手法を複数のJavaプログラムに対して適用し,評価実験を行った.その結果,有用なテストケースが導出できたことを確認した.ただし,これらの実験対象は小規模な例に限られており,現時点では一般的に有効であるとは言えない.現時点では,基本型及びString型に対してのみ,有用なテストケースを得られた.また,一部表明の質が改善されたことを確認した.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-11-01
著者
-
楠本 真二
大阪大学大学院情報科学研究科
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岡野 浩三
岡山大学大学院自然科学研究科
-
岡野 浩三
大阪大学大学院情報科学研究科
-
小林 和貴
アイシンエーアイ(株)
-
小林 和貴
大阪大学大学院情報科学研究科
-
佐々木 幸広
大阪大学大学院情報科学研究科
-
小林 和貴
大阪大学大学院情報科学研究科:(現)NTTデータ
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