6. のどごしについての生理学的考察(<総説特集>味覚(うま味)と口腔保健:より健康な生活を目指して)
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概要
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「おいしさ」にとって重要な要素である「のどごし」の形成には、咽頭・喉頭領域の感覚が深く関与していると考えられる。しかしながら、咽頭・喉頭領域の感覚についての研究報告はあまり多くない。本稿では、これまでの研究によって明らかにされた咽頭および喉頭領域を支配する神経(舌咽神経咽頭枝と上喉頭神経)の味覚応答特性ついて紹介するとともに、近年、盛んに研究されているTRPチャネルファミリーとのどごし感覚の関連性を検討する。さらに、健康的な生活を過ごすために大切な摂食(嚥下)機能に対する咽頭・喉頭領域からの求心性情報の役割について考察する。
著者
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高辻 華子
新潟大学・大学院医歯学総合研究科・摂食環境制御学・口腔生理学
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北川 純一
新潟大学・大学院医歯学総合研究科・摂食環境制御学・口腔生理学
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高辻 華子
新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔生理学分野
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高橋 功次朗
新潟大学大学院医歯学総合研究科歯科矯正学分野
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北川 純一
新潟大学大学院・医歯学総合研究科・摂食環境制御学講座・口腔生理学分野
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真貝 富夫
新潟リハビリテーション大学
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高辻 華子
新潟大学大学院・医歯学総合研究科・摂食環境制御学講座・口腔生理学分野
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