ゴミ集めの機能を応用した不揮発性メインメモリへの書き込み抑制手法の予備的評価
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概要
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プロセッサからバイトアクセス可能な不揮発性メモリ(NVM)の実用化研究が進み,主記憶としての利用が検討されている.主記憶へのNVMの採用は,計算機の消費電力削減や,より柔軟なシステム中断と高速復帰が可能になるなど,メリットが大きい.現在開発されているNVMには,書き込みボトルネックが大きい,書き込み回数に制限があるなどの問題がある.その解消のために,DRAMとNVMを組み合わせたハイブリッドメモリアーキテクチャが提案されている.ハイブリッドメモリアーキテクチャの活用には,プログラムのデータ書き込み頻度を収集し,それに基づいたデータ配置先の振り分けを行う必要がある.振り分けは,ハードウェアレベル,オペレーティングシステムのレベルで実現する方法が提案されている.しかしながら,下位レイヤでの手法は,幅広いプログラムを対象にした書き込み頻度の収集と振り分けが行える一方,データの意味に基づいた振り分けを行うことができない.本論文では,言語処理系が持つライトバリア処理に着目し,言語処理系のレベルでデータ配置先の振り分けを行うことで,NVMへの書き込みを抑制する手法を提案する.また,提案手法を実装した言語処理系を用いて予備的評価を行い,提案手法の効果や問題点を検討する.
- 2013-12-25
著者
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