4.遠隔実験におけるシミュレーションの役割(<小特集>ITERに向けた遠隔実験の現状)
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概要
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磁気閉じ込めプラズマ実験装置の性能予測・運転最適化に貢献するために,炉心プラズマでおこる多様な現象とそれらの複雑な相互作用を記述し,系全体の振る舞いを再現する統合シミュレーションの研究が進展しつつある.その目的は,装置の性能予測や仕様検討,運転シナリオの予測と最適化,実験時の実時間解析やショット間解析,実験データの系統的解析や物理モデルの妥当性検証等多岐にわたる.遠隔実験においては,プラズマ実験が行われる施設と遠隔地に設置された実験制御室との間のデータ転送速度の制限やデータ遅延の発生によって,特に実験時解析が制約を受ける.本章では,トーラスプラズマにおける統合シミュレーション研究の現状を説明し,遠隔実験に向けた統合シミュレーションの役割と課題について述べる.
- 2013-07-25
著者
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