日中戦争期,華北政権下の統治動向と基層社会 : 『中国農村慣行調査』再読
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概要
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日中戦争期,時の華北政権にとって最大の課題は,この地を如何に維持し統治するか,拡がりつつある「解放区」に抗して,民心の掌握に努めつつ治安をどう保つか,であったと思われる。では,そのために政権は何をしたのか。日本はそこで如何なる役割をはたしたのか。その下で基層社会はどう変ったのか。本稿は,これまで用いられることの少なかった『中国農村慣行調査』公租公課関連資料を詳細に読むことにより,こうした時代の動向と,関連して動いた華北基層社会の変化の実相を明らかにし,更にそれがその後の歴史とどう関わるのか考察しようとするものである。
- 2013-06-25
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