アドホックネットワークでの浸透閾値を用いたウイルス蔓延抑制
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概要
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アドホックネットワークではリンクが集中するノードが存在しないため、リンク数の多い端末に免疫を与える既存のウイルス蔓延抑制手法を適用できない。そのためアドホックネットワーク独自のウイルス蔓延抑制手法が必要とされている。アドホックネットワークでは平均リンク数4.52以上になるとフィールド全体を覆う一つの大きなネットワークが出現することが判明している。本研究では、この特性を利用し、ウイルスから感染活動を受けた端末の電波の到達範囲を減らすことでウイルスの周辺のリンクを少なくし、ウイルス蔓延抑制が可能かシミュレーションを行った。この結果、無線LANプロトコルの衝突回避方式によって、ネットワークの平均リンク数が11付近まで蔓延度が上昇するが1.0には達することなく、平均リンク数が11を超えるとブロッキングが強くなり蔓延度が緩やかに下降した。また、ネットワークのリンク数を局所的に下げることでウイルス蔓延の抑制に効果があることを明らかにした。
- 2013-09-30
著者
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