農山村集落における機能的・社会的結合の動態と今日的意味 : 山梨県小菅村の事例をふまえながら(平成15年度林業経済研究所研究奨励事業(小瀧奨励金)助成研究)
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概要
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農民層の分解は、集落における社会的紐帯との関係に照らしあわせた場合、農(林)業上形成される機能的結合の形成・切断・再形成過程と相互に進行していくものと推察される。そのため、集落単位で農民層の分解過程を見つめることは今日的にも有効である。また、実態調査の結果、農(林)業上の機能的紐帯すら結ばれない現状で、集落単位で展開している農民層の分解は局地的かつ全般的に落層化していることは明らかである。該当地域における農民層は分解されつくされ、もはや分解力のみが加わり続けるという意味で「住民分解」と解せよう。上記は特に山村特有の解体過程を経由しており、零細な自給的農業と家産保持的山村所有が基底をなしている。その基底から「農の営み」の検出と直接所得補償への接続が集落における社会的紐帯を保持し、農(林)業上の機能的紐帯を保持すると結論づけた。
- 財団法人林業経済研究所の論文
- 2004-11-20
著者
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