じゃれつき遊びによる前頭葉抑制機能の変化
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概要
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前頭葉の実行機能のひとつである抑制機能は,生後発達する高度な脳機能として知られている.今回,この抑制機能の向上に有効であるとされるじゃれつき遊びを,特別支援学級児童,及び成人ボランティアを対象として行った.その前後で抑制機能を要するストループ課題を施行し,その得点の変化により,じゃれつき遊びの前頭葉抑制機能への影響を検証したところ,児童,成人いずれにおいてもじゃれつき遊び刺激により,ストループ課題得点の増加が認められた.さらに成人においては,じゃれつき遊び特異的な増加も認められ,これらの結果より,じゃれつき遊びは前頭葉抑制機能の賦活に寄与することが示唆された.
- 2011-12-20
著者
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田副 真美
ルーテル学院大学
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成田 正明
三重大学大学院医学研究科
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成田 奈緒子
文教大学教育学部
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樋口 大樹
筑波大学大学院人間総合科学研究科感性認知脳科学専攻
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樋口 大樹
筑波大学大学院人間総合科学研究科
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原田 ゆかり
東京都豊島区立富士見台小学校
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田副 真美
ルーテル学院大学総合人間学部
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