活動のつながりと文化の創造(<特集>文化と媒介性を考える)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では、人々が自発性に基づいて連携し、お互いのリソースを提供し合い、協同しながら様々な社会問題の解決に取り組むネットワーキングの時代において、新しい文化創造の役割を担う人々の「活動システム」(activity system)のあり方について議論する。まず、活動システムのつながりと文化創造の関係について理解するために、「文化歴史活動理論」(Cultural-Historical Activity Theory:CHAT)の背景とその系譜について整理する。次に、文化歴史活動理論の枠組みを取り入れた協同的な学習実践のうち、米国での「第五次元プロジェクト」の一拠点として運営されているLa Clase Magicaと、日本の事例である八幡子ども会議について紹介する。そして、それらの事例を、エンゲストロームが提唱する「拡張的学習」(expansive learning)の枠組みを用いて分析する。最後に、これらの2つの事例を手がかりとして、文化創造のための活動システムのつながりと、文化創造の担い手を育む学習共同体のあり方について議論する。
著者
関連論文
- テキストマイニングによる非営利ネットワークの組織化プロセスの可視化
- 時空間情報の可視化による「地域の記憶」の分析手法に関する研究 : 日露戦争期の松山市を事例として
- 地域の知を集める : 協調的ナラティヴの蓄積による日本文化アーカイブの構築(『日本文化デジタル・ヒューマニティーズ』とその展開)
- 地域コミュニティにおけるナラティヴの蓄積と共有のためのナレッジブルアーカイブ
- 質的内容分析によるインターネット・コミュニティの特性と成熟度に関する研究
- Wikipediaにおける知的生産活動の構造とプロセスに関する研究
- ナレッジブルアーカイブによる「都市の記憶」の保存と継承に関する研究 : ハワイ州における日系人文化のアーカイビングについて
- 都市の記憶の共有プラットフォームとしてのナレッジブルアーカイブ : ハワイ州における日系人文化の保存と継承の取り組みについて
- 質的データ分析におけるグラウンデッドなテキストマイニング・アプローチの提案 : がん告知の可否をめぐるフォーカスグループでの議論の分析から (Gordon L.RATZLAFF教授退任記念論文集)
- 地域アーカイブ構築を通した協調学習と社会参加のためのコミュニティ形成に関する研究
- 蓄積型Web教材「薀蓄」システムによる協調学習のためのコミュニティ形成とメタ認知に関する研究(メタ認知を促進・支援する学習システム/一般)
- SMIL技術を用いた伝統芸能コンテンツの制作
- 図的表現の展開と知識マネジメント : 立方体の持つ情報表現力の開拓とその社会的活用
- 政策決定過程の可視化と分析にむけて : 議論過程のシミュレーションとそのKTH キューブによる表現
- 化粧文化の様相 : コンピュータによる化粧品雑誌広告の可視化と分析
- 活動のつながりと文化の創造(文化と媒介性を考える)
- ひらめき☆ときめきサイエンス「模擬法廷に来て裁判に参加してみましょう」の実践および論考