生物代謝のスケールアップ : 個体から生態系へ(<特集2>代謝スケーリング理論:個体生理と生態系をつなぐ統合的アプローチ)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
生物代謝のサイズスケーリング則は、生物学における最も普遍的な規則の一つである。近年、個体の代謝を生態系レベルにスケールアップして生態系の構造と機能の関係を理解する試みが注目されている。本稿では、スケーリング則を用いた生態系代謝に関する理論的枠組みと実証研究を紹介する。特に、生態系代謝を決定する主要因とみなされている生物群集の体サイズ分布が生態系代謝に及ぼす影響を検証する我々の実験的研究の概要を紹介するとともに、その実験結果から見えてきた新たな理論の展開について考察する。最後に、生物代謝をマクロ生態学の視点から理解しようと試みる「生態学の代謝理論」の将来展望について述べる。
- 2013-03-30
著者
関連論文
- 垂下式養殖網籠を利用した二枚貝と海藻の混合養殖の生産ならびに環境効果
- マングローブ林に対する人間活動の長期的影響とその地球温暖化問題における意味づけ(シンポジウム:世界の沿岸海域における環境と生態系の長期変動)
- 大規模野外操作実験の在り方と社会的影響(参加レポート,生態系科学における大規模野外操作実験)
- 安定同位体を用いた水田生態系の構造と機能の評価手法(今こそ水田生物群集を捉えなおす-ミクロからマクロまで-)
- 植物個体呼吸スケーリングの生態学的意義(代謝スケーリング理論:個体生理と生態系をつなぐ統合的アプローチ)
- 生物代謝のスケールアップ : 個体から生態系へ(代謝スケーリング理論:個体生理と生態系をつなぐ統合的アプローチ)
- 代謝スケーリングから見えた食う-食われるの関係(代謝スケーリング理論:個体生理と生態系をつなぐ統合的アプローチ)
- 生態学のスケーリング理論 : クライバーの法則とフラクタル成長(代謝スケーリング理論:個体生理と生態系をつなぐ統合的アプローチ)
- 代謝スケーリング理論 : 個体生理と生態系をつなぐ統合的アプローチ(代謝スケーリング理論:個体生理と生態系をつなぐ統合的アプローチ)
- 代謝スケーリング理論 : 個体生理と生態系をつなぐ統合的アプローチ