空間可変解像度変換による視覚的表示効果(色彩画像,<論文特集>色彩と視覚情報)
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概要
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人の視覚系は空間可変の解像度特性をもつ.網膜受容野におけるシーンの解像度は一定ではなく,中心窩(Fovea)では高解像度,周辺にいくほど低解像度となる.網膜受容野から視覚野への順方向写像は,Schwartzの複素対数極座標変換(Complex LPT: Log-Polar-Transform)でモデル化される.この視覚野像を格子座標上の離散値として記憶し,元の受容野への逆写像(LPT^<-1>)を行うと,視点中心で密,周辺ほど粗な空間可変の標本化が行われた可変解像度画像が再生される.網膜から視覚野への写像・逆写像による可変解像度変換は,Foveationと呼ばれる.この変換を用いると,注目領域の画像情報を効率的に取得でき,かつ回転不変およびスケーリング不変の幾何学的特性をもつので,監視カメラ,ロボット視覚,コンピュータビジョン等に有効である.本論文では,離散的LPTの視点中心から動径方向へのボケをモデル化した対数リング構造のGaussian Foveation法を提案する.提案手法を用いた視点中心に関心を集める画像表示効果について紹介する.
- 2013-03-01
著者
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