核リボソームDNA, internal transcribed spacer 2 region (ITS2)領域の塩基配列によるEphedra sinica関連Ephedra属植物の系統解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
古来よりマオウ属植物は、日本及び中国で生薬として用いられており、中国のEphedra 属植物の系統は3つの大きなグループに分かれている。現在、Ephedra sinica が日本及び中国市場で優位を占めている。E.sinica は、東および中央アジアに分布するE. dahurica やE. pseudodistachya と、形態的に類似している。一方西アジア及びヨーロッパに分布するマオウ属植物であるE. lomatolepis や E. distachya との近縁性は、議論のあるところである。新たな生薬資源の探索の一環として、今回E. sinica およびその近縁植物について、internal transcribed spacer 2 (ITS2) の塩基配列を分析および系統解析を行い、以下の結果を得た。(1)極東ロシア(ブリアチアおよびチタ)のE. dahurica 検体のITS2 塩基配列は、中国及びモンゴル産E. sinica とほぼ同一であり、この2種は同種と考えられた。(2)中央アジア産のE. pseudodistachya と E. lomatolepis検体は、E. sinica/ E. dahuricaと緩やかなクラスターを形成し、近縁性が示唆された。( 3)西アジア及びヨーロッパ産のE. distachya 検体は、E. sinica / E. dahurica とは系統的に異なっていた。
- 2013-03-00
著者
-
大塚 功
九州保健福祉大学薬学部
-
垣内 信子
九州保健福祉大学薬学部生薬学講座
-
田中 沙織
九州保健福祉大学薬学部薬学科
-
上川 翔平
九州保健福祉大学薬学部薬学科
-
樋口 真理
九州保健福祉大学薬学部薬学科
-
西川 佳奈美
九州保健福祉大学薬学部薬学科
-
フライターク ヘルムート
カッセル大学
関連論文
- コレステロールとリン脂質を含むガングリオシドG[T1b]三成分系および四成分系単分子膜の表面状態--ガングリオシドG[T1b]系とガングリオシドG[D1a]系の比較
- ガングリオシドG[T1b](GT1b)/ジオレオイルホスファチジルコリン(DOPC)2成分系およびGT1b/ジパルミトイルホスファチジルコリン/DOPC3成分系単分子膜の表面状態--ガングリオシドGD1a系とGT1b系の比較
- ガングリオシドG[Dla]/リン脂質/コレステロール単分子膜の膜特性
- ラフトのモデルとしてのガングリオシドG[Dla]/リン脂質/コレステロール単分子膜の特異的なモルフォロジー
- ガングリオシドG[D1a](GD1a)/ジオレオイルホスファチジルコリン(DOPC)2成分系およびGD1a/ジパルミトイルホスファチジルコリン/DOPC3成分系の膜特性
- ガングリオシドG[D1a]ジパルミトイルホスファチジルコリン/ジオレオイルホスファチジルコリン(4:6:6)単分子膜の表面圧変化に伴う特異的なモルフォロジー変化
- ガングリオシドGT1b/ジパルミトイルホスファチジルコリン混合単分子膜の表面状態
- ガングリオシドGD1a/ジパルミトイルホスファチジルコリン混合単分子膜の膜特性
- 新規糖クラスター4TS-MPの添加によるガングリオシドGD3単分子膜のモルフォロジー変化:4TS-MPとOSW-1の比較
- ガングリオシドGM1,GD1a,GT1b二成分系および三成分系単分子膜の表面状態
- Bupleurum falcatum L. 由来抗原性エピトープ関連新規モデル化合物のリン脂質-ガングリオシドGM3単分子膜中の分布
- 細胞表層に存在する糖鎖の機能解明—糖鎖機能解明を指向した分子ツールの開発及び糖脂質界面現象の解明—
- 漢方薬抽出自動包装機を用いた湯液品質の経時変化(1) : 大黄甘草湯について
- 「大黄」と「芒硝」の薬対に関する史的考察
- 糖・アミノ酸・核酸かう新規糖転移酵素阻害剤を開発する
- トリクロロアセトイミデート法による糖鎖 : レクチン相互作用解明のための光反応基と糖鎖リガンドを有する分子プローブの合成法の確立
- 核リボソームDNA, internal transcribed spacer 2 region (ITS2)領域の塩基配列によるEphedra sinica関連Ephedra属植物の系統解析
- 漢方薬抽出自動包装機を用いた湯液品質の経時変化(2) : 葛根湯について
- 生命現象解明を目指したシアル酸を有する糖鎖の合成