戦中期日本における回教研究機関 : 『大日本回教協会寄託資料』の検討
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概要
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戦中期日本の回教研究機関のひとつとして、1938年に設立され、1945年に解散した大日本回教協会がある。同協会が残した資料『大日本回教協会寄託資料』(または『イスラム文庫』)に依拠しながら,同協会の組織、回教と回教圏に関する調査研究活動、回教圏展覧会、啓蒙活動、回教政策、貿易促進活動等について詳細を把握することが可能である。本稿では、寄託資料の全体像を紹介し、多様な活動を裏付ける資料として、どのようなものが存在しているのか紹介し、戦中期の回教研究機関の包括的な評価と加えて日本のイスラム研究への寄与を検証するための情報を提供し、研究の促進を提唱する。
- 2013-01-05
著者
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