神経・筋難病患者が装着するロボットスーツHALの医学応用に向けた進捗,期待される臨床効果
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概要
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HAL(Hybrid assistive limb)は四肢に装着する装着型ロボットであり,人とのハブリッド技術の一つである.HALは装着者の運動意図を基にしてリアルタイムに四肢の運動機能を増強する機能を持つ知的なロボットである.HALの医学応用にむけて,社会心理的および倫理的問題を考察するために,人-機械によるハイブリッド技術について,歴史的な検討を行った.HALの医学応用の一つとして,脊髄性筋萎縮症,球脊髄性筋萎縮症,筋萎縮性側索硬化症,シャルコー・マリー・トゥース病などの神経・筋難病患者への治療への応用を検討した.HALの臨床効果の評価法として,QOLとPROの重要性について論じた.「神経・筋疾患により障害された四肢を適切にアシストすることで,罹患筋の機能は長持ちし,より健常な筋の廃用症候群は予防できる」という仮説を最終的に証明するための治験実施を本研究は目指している.患者がHAL-神経筋難病モデルを間欠的に使用することにより,QOLが改善するだけでなく,疾患の進行スピードも減弱する可能性が期待できる.
- 2011-04-00
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