妊娠中に発症した虫垂癌の1切除例
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概要
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症例は29歳女性、初経妊26週。腹痛にて発症し急性虫垂炎の診断にて虫垂切除術を施行した。術後の病理組織学的検索にて虫垂癌(腺癌)の診断を得た。全身精査の結果、主リンパ節転移を伴う虫垂進行癌(cStageIIIa)と確定診断した。二期的手術の時期に関して苦慮したが、妊娠32週まで待機した後に、帝王切開による分娩と同時に結腸右半切除術+リンパ節郭清術を施行した。妊娠中の悪性腫瘍の治療に関しては、癌の進行度のみならず母体と胎児に関する種々の因子と、患者家族の希望を勘案した上で、治療法および治療時期を選択すべきと考えられた。
- 2013-03-25
著者
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