基礎資格の相違からみた介護支援専門員の現状と課題
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概要
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岐阜県下の全介護支援事業所466か所の介護支援専門員を対象として,仕事の現状とその意識について質問紙調査を実施した.その結果,介護支援専門員の職種は,福祉職では介護福祉士が,看護職では看護師がほとんどを占めていた.福祉職は他職種に比べ年齢層が高く,1か月のケアプラン作成件数は多く,常勤で専任の割合が高かった.介護支援専門員は,基礎資格の経験年数が浅くても1か月のケアプラン作成件数が60件以上というものの割合が高い.常勤で兼任として効率よくできるのは20件以下であった.担当件数が40件までは兼任の割合が多く,それによる過重労働,仕事の効率性やゆとりのなさが利用者との関係に問題を生み出していることが示唆された.看護職では介護保険以外のサービスの理解が不足している.また,どの職種も専門性に関連する項目が不十分だと認識していることが明らかになった.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2004-10-01
著者
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