環境適応型ベースバンド無線の空間伝送評価実験(<特集>マイクロ波論文(大学発))

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概要

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未来の無線通信として,ベースバンド信号をRF帯にアップコンバートして送り出すのではなく,ディジタル信号処理によって作り出されたベースバンド信号をそのままアンテナから実信号として送り出す「ベースバンド無線」が提案されている.その機能をプログラミングによって実現する「ソフトウェア無線」,そして,環境を認識して利用可能な周波数帯を自ら選択する「コグニティブ無線」,これらの概念を一体化したワイヤレスシステムとして,環境適応型ベースバンド無線をその理想の姿としている.これまでの研究では,原理確認のため,コイルを用いた磁界結合による伝送実験であったが,本論文では,環境適応型ベースバンド無線の理想の姿として,周波数領域パケット通信のイメージを提示し,広帯域アンテナを用いた実空間伝送を試み,電波暗室及び電波反射箱を用いたマルチパス環境での定量的な評価を行った.
2012-12-01

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