映像的触覚知を基にした美術教育における 映像メディア実践
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概要
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2012年度施行の学習指導要領美術では,映像メディア領域の取り扱いはそれ以前と比較し,下方修正されている.現場での映像メディア機器の配備不足など様々な理由が考えられるが,一方で2011年より教育の情報化が計画推進されている.美術教育においても情報端末やそれらに統合される映像メディア機能をどのように活用していくのか,理念とともに実践の中で考案する事は重要であろう.そこで,本論では,ICT機器の利活用により,映像メディアを通して得られた知が紡がれ,学びの追求につながる美術教育での学習基盤モデルとして提示する.さらに,それらのモデルを基に実際の中学校で映像メディアを活用する美術教育実践を行う.実践の成果として,映像の見かたの感性評価にバラツキが小さくなる志向生を示した.また,触覚的な感性値もより強く感じ取り,バラツキが小さくなる志向生をしめしている.映像的触覚知を紡ぎ,生徒達に豊かな感性を発露するという映像教育の狙いに対し,今回の実践が微力ながらも効果の一端を示していると考える.
- 2013-03-31
著者
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