美術教育における映像メディアの活用で育む多重知性 -体験的映像教育のための構造を授業実践から考える-
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概要
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映像メディアを美術教育で活用する事によって人間の知性と美的感性を育む事を前提に,ハワード・ガードナーによる多重知性論を基に美術教育における映像メディア教育実践の全体像を明らかにしたい.視覚偏重の環境に対して多重知性論が提唱する様に,8つある知性を縦断的に育む事が望ましい.インターメディアな美術教育の構造は,映像メディアの活用が視覚的な記号コミュニケーション以上に発展しうる事を示している.そのためにはメディアのもつ表現特性を捉え,主体的に操作できるメディアをつくり出すような活動が重要である.愛知県豊川市の小坂井東小学校6年雪組の実践「みんな光のアーティスト」では,メディアを縦断的に渡り歩く事で映像メディアによる表現が視覚的な意味の授受という意味での記号論に留まらず,全感覚を基とした表現が可能であり,それらはハワードの考える多重知性を育む実例が示されている.映像メディアの活用は美術教育に多重知性と感性を与える多様な機会を提供する事は明らかである.
- 2011-03-31
著者
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