アウグスティヌスにおける「秩序」の理解 : 『秩序』を中心に
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概要
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アウグスティヌスは回心を経験した直後、カシキアクムという所に退き『秩序』を執筆した。その中で、当初は、仲間たちと「神の摂理」の「秩序」について理解することを目指したが、その理解にはさまざまな困難が立ちはだかっていたために、それまで彼が学びの蓄積があった「研究」の「秩序」を明らかにすることに方向転換をした。このように『秩序』という著作は、必ずしもうまくいかなかったものの、人間が「秩序」を知ることの重要さについては伝わってくるものがあり、それは、人間が「秩序」を知ることによって、この世界に属するものでありながら、この世界が神によって造られ、そして統御されていることを知ることができ、そのようにして、自らが神に向かい、神と共に生きている存在であることを捉えられるということである。
- 2012-12-20
著者
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