英米における文学を教材とする看護教育に関する文献研究
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概要
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目的:本研究が日本の看護教育において文学を教材としたEFL(English as a Foreign Language)の授業への有益な指針となるように,英米における文学を教材とする看護教育に関する文献を時系列に分析し,研究者が文学によって高められると考えた目標を明確にする.方法:CINAHL(Cumulative Index to Nursing & Allied Health Literature)からliterature, nursing, educationをキーワードとして得られた41件の文献を時系列に分析した.結果:1)看護教育における文学導入は,1960年代からである.2)圧倒的に合衆国における研究が多い.3)実際に扱われた,および可能とされた作品は形式別では5グループ,テーマ別では4グループに分類される.4)研究者が文学によって高められると考えた目標は主に,self-growth, critical thinking, understanding of patients, compassion, insight, cultural competence, empathy, ethical knowledge, sensitivity, vicarious experiencesなどである.結論:本研究により,英米における文学を教材とする看護教育についての歴史的変遷や傾向が明確になった.今後,日本の看護学生を対象としたEFLの授業へ文学を導入するための有益な指針としての役割を果たすことが期待される.
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