看護学生の英単語習得に関するコーパス基礎研究
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概要
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目的:本研究は,医療系大学看護学専攻学生の専門英単語の習得度とその特徴を調査することであり,2冊の英語教科書と「1学期間で英語Iから学んだ事」に関する学生のエッセイに使われた語彙数の比較データを基に実施した.方法:コーパス言語学に基づき,コンコーダンサープログラムを用い,電子化された2冊の英語教科書と70名の学生エッセイから各語彙分析表を検出し,この語彙頻度を伴って現れる3つのコーパスを内容語・機能語・看護医療系語彙の観点から分析した.結果:学生は2冊の教科書から看護医療系語彙の54%を使用し,会話用教科書の語彙数より読解用からの語彙を多く使用した(40%:26%).語彙の'nurse'と'patient'が内容語分類の看護医療系語彙リストの中で上位3位内の共通語彙として検出された.代名詞,冠詞,前置詞,接続詞が英文構成上最重要で上位10位内から共通に検出された.結論:本研究から,読解用教科書の方が会話用より学生の習得語彙の種類をより豊かにする可能性があり,これは会話体より多い語彙量を提供する故であると考えられる.語彙習得調査は,教育者に専門語彙教授法の洞察を提供する.
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