空腸憩室穿孔による汎発性腹膜炎の1例
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概要
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症例は80歳女性、慢性腎不全のために腹膜透析中であった。2012年7月中旬に腹痛を発症し、当日の腹膜透析では透析液の回収が不良で、同日、当院を受診した。腹部膨満・筋性防御を認め、混濁した透析液中には多量の顆粒球が認められた。腹部CTにて遊離ガス像を認め、穿孔性腹膜炎の診断で緊急手術を施行した。トライツ靭帯より30cmの空腸腸間膜側に膿瘍形成を認め、同部が穿孔して汎発性腹膜炎を生じていた。空腸部分切除(15cm)、端々吻合術を施行した。病理所見では空腸腸間膜側に5個の仮性憩室が縦並びに多発しており、憩室炎によって穿孔をきたしていた。空腸憩室穿孔は稀な疾患ではあるが急性腹症の鑑別診断の一つとして念頭に置いておく必要がある。
- 2012-12-25
著者
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