音の大きさの記憶に関する一実験 : 連続判断中に生起した特定音源の大きさの記憶による判断
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概要
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環境音の大きさ評価では、評価対象となる音全体の大きさ判断は、音によって生起した感覚量の記憶を基礎にした、認知的判断になると考えられる。このメカニズムを追求するために、まず比較的提示時間の長い音の大きさの記憶について、データを集積する必要がある。ここでは、提示される音の大きさに常に注意を向けている状況で、提示音中の特定音源の大きさが数分後にどのように変化するかを、実験的に測定する試みを行った。約4分後に提示される比較刺激との大きさの比較判断では、評価対象となった音の大きさは約3dB減衰したと解釈できる結果が得られている。しかし、比較判断に際し、感覚量の記憶以外の手掛りが使用された可能性が残され、さらなる検討が必要である。
- 追手門学院大学の論文
- 2007-03-29
著者
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