再履修生が語るコミュニケーション型英語授業の長期的効果
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概要
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この数年間、学部授業として対人コミュニケーションの為の英語授業を行い、そのプラスの効用は学生からのアンケート調査でこれまでも明らかにしてきたが、いずれも必修授業の学生が対象であった為、通常1年間で履修は終わり、その長期的な効果については調査対象とは出来なかった。ところが数年前より再履修授業の担当となったことで、複数年受講する学生が出ており、最多で10コマ(通常の5年分)の履修回数を数えるものもいる。特記すべきはこの学生達のコミュニケーション能力が、他の学生と比べて明らかに高くなっていることである。そこで今回はその理由を探るべく、学生有志に個別にインタビューを行い、本人達の声を直接聞いた。その結果、学生はある時期を超えると英語に対する態度に変化が起こり、初対面の相手にも積極的に関わるようになることが分かった。また授業のペアワークやグループワーク、異文化の視点を持つことなどが、英語の苦手意識を軽減していることも判明した。これにより長期の受講がクラス内での積極的な行動を生み出すことや、教室外でもその効果があることが明らかになった。
- 2011-12-01
著者
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