尚美学生の英語ニーズと国際語としての英語についての考察
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概要
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カリキュラムやシラバスデザインに参考にする為、学生の英語に対する考え方やニーズそのものについて、担当する全7クラスで2009年度4月にアンケート調査を実施した。同時に英語教育界で叫ばれているワールドイングリッシュ、すなわち国際語としての英語についても学生の意見を尋ねた。その結果見えてきたのは、学生の将来の英語のニーズについての曖昧さである。日本社会の国際化が叫ばれて久しいが、学生達はその実態を実感出来ないまま、将来の就業についても英語使用の場面のイメージが掴めないままでいるらしいことが分かり、学生の英語力の自己評価が低いことも併せて、何らかの対策を講じる必要性が示唆された結果になった。また同時に国際語としての英語、すなわり「ワールドイングリッシュ」に対する日本人学生の2面性が明らかになった。つまり他人が日本語訛りのままの英語を話すのは許容するが、自分自身がそのような英語を使うのは望まないと言う2重構造である。言い換えると、教育界のトレンドたる「ワールドイングリッシュ」が学生に全く伝わっていなかったこと、そして国際的に使われている英語の現状も学生には全く浸透していなかったことが窺える結果となった。
- 2010-09-30
著者
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