サクラ冬芽の凍結保存とその再生 : 液体窒素による茎頂の凍結保存方法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
稀少樹木の保存を目的としたサクラの凍結保存を行った。ソメイヨシノ成木の冬芽から茎頂を摘出し,冷凍保存用チューブに投入した。その後,凍結防護剤で前処理して液体窒素に保存した。これらを解凍し,高濃度ショ糖液で後処理を行った後,再生用の寒天培地に移植したところ,いずれの試験区でも組織は生存し,葉が展開した。生存率は,プログラムフリーザーを用いた場合に最も高く,不定芽の再生状態も良好でクローン苗に成長した。前処理時間の短い試験区では,生存率が低下し,特に成長点の再生が確認されなかった。そして再生したクローン苗に葉の変形などの相違点が認められた。
- 2001-09-30
著者
関連論文
- 熱帯林森林樹木の遺伝資源保全のための凍結保存方法 : Cedrela odorata L., Guazuma crinita Mart., と Jacaranda mimosaefolia D. Don.
- 組織培養法を用いた優良樹木苗の生産--森林の多様性保全と遺伝資源の保存のために
- サクラ冬芽の凍結保存とその再生 : 液体窒素による茎頂の凍結保存方法
- 培地支持体と炭素源の違いが発根培養におけるヒノキおよびクヌギのシュートに及ぼす影響について
- 組織培養によるシオデの増殖 : カルス経由の植物体の再生
- サクラ冬芽の凍結保存とその再生 : ディープフリーザーによる茎頂の凍結保存方法
- 希釈平板法を用いた菌根性きのこの胞子観察 : 胞子の分離と観察方法
- 菌根性きのこ菌糸の凍結保存 : ディープフリーザーを用いた直接凍結
- サクラ葉片の組織培養とオーキシンの影響 : カルスの形成と不定根の形成
- In vitoro胚様体からのヤマウド苗の増殖 : 系統間の再生率の比較