In vitoro胚様体からのヤマウド苗の増殖 : 系統間の再生率の比較
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概要
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検定用のクローン苗を得るためと育種材料を確保するためヤマウドの組織培養を行った。ヤマウドの葉片を材料に用いた場合,カルスの形成には,2,4-D0.5mg/l含むMS寒天培地が適していた。カルスの形成ついて,培養期間に顕著な差は見られなかった。形成されたカルスをホルモンフリーの1/2MS寒天培地または,1/2MS液体培地に移すと胚様体を生じ,それからクローン苗が再生した。しかし,胚様体には多くの変異個体が見られ,培養中に正常な個体を選抜する必要があった。岡山県内から採取した13系統のヤマウドでは,再生率は系統により大きく異なった。また,再生苗の加湿による順化を試みたが,非常に困難であった。
- 応用森林学会の論文
- 1998-03-25
著者
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